IDCの調査によると、社員が必要な情報を探すのに費やす時間は、業務時間全体の約20%にも達すると言われています。
これは、1日8時間勤務の中で約1時間半以上を情報収集に費やしていることになり、企業全体で見れば膨大な時間のロスを生んでいることがわかります。
この非効率を見逃さず、抜本的に改善するためには、従来のキーワード検索に依存しない新しいアプローチが必要です。
その答えとして注目されているのが「検索拡張生成(RAG)」という技術です。RAGは、ただ情報を検索するのではなく、AIが複数の情報源から必要な情報を抽出し、文脈を踏まえたうえで自然な文章として再構成・生成する仕組みです。これにより、複雑な業務知識を持たない社員でも、必要な答えにすばやくアクセスできるようになります。
例えば、従来であれば複数の社内ドキュメントを開き、それぞれを確認しながら探し回っていたような業務も、RAGを使えば「〇〇の社内ルールについて教えて」と入力するだけで、関連文書を横断して整理された回答が即時に得られるのです。
◆ 「chai+」で社内検索DX
当社が開発・提供するRAGソリューション「chai+」は、検索性と応答性に優れた高精度AIエンジンを搭載しており、社内のナレッジ資産を最大限に活用するためのツールです。「chai+」は、Word、PDF、PowerPoint、社内Wiki、Slackのログ、メール、FAQなど、様々なフォーマットの情報を統合的に読み取り、統一された回答を返すことができます。
特にナレッジの共有が頻繁に発生するサポート部門、営業部門、人事、総務、教育部門などにおいては、その効果は顕著です。ある企業では、「chai+」の導入によりFAQ対応時間が約50%短縮され、担当者のストレスも大幅に軽減されたと報告されています。また、新人研修に「chai+」を活用することで、社員が自ら能動的にナレッジにアクセスできるようになり、OJT期間の短縮にもつながっています。
さらに、検索体験は従来の検索エンジンとは一線を画すレベルにまで進化しており、「探す」から「聞けば答える」時代への転換を体感できます。
◆ 「chai+」の強みと最新AIトレンドへの対応
「chai+」は、日々変化するビジネスニーズに柔軟に対応するため、次のような機能拡張を予定しています:
チャットボットごとにオリジナルのプロンプトを設定可能にし、部門別/目的別の役割を持たせたボットの作成を実現。たとえば「法務ボット」「セールスアシスタント」「社内ルール相談ボット」など、用途ごとにカスタマイズ可能です。
- 手書きの議事録やスキャンした紙資料をOCRで読み取り、テキスト化して学習データとして活用。過去の紙資料も無駄になりません。
- カウンセラーやコンサルタントのような、対話を通じて課題を明らかにしながらユーザーを導く、自然で柔軟な対話型チャットボットの提供。
- ExcelやCSV形式のデータをアップロードすることで、RAGが自動的に集計・分析し、必要に応じてグラフ化や統計解析を行うデータ分析特化ボットも開発中。
これらの機能は、単なる情報検索の域を超え、実業務に即したインテリジェンスツールとしての「chai+」の進化を示しています。企業の業務効率を飛躍的に高める可能性を秘めており、業界・業種を問わず幅広い分野での活用が期待されています。
将来的には、ユーザーごとの操作履歴や使用傾向をもとに、AIがパーソナライズされた情報提供を行う機能も実装予定です。ユーザー体験はよりスマートに、直感的に進化していくでしょう。
AIによる業務支援にご興味がある皆さまは、ぜひ次回のメルマガや製品アップデートにもご注目ください。業務改善の第一歩として、「chai+」の導入をぜひご検討ください。
法人向けRAG「chai+」の詳細はこちら:公式サイト
デモ・トライアル版のお申し込みはこちら:お申し込みページ