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セキュリティ要件ガイド【2026年版】 社内AIチャットボットのセキュリティ要件チェックリスト

作成者: chai+広報部|Sep 14, 2026, 3:32:39 AM

― ISO/ISMS・データ保護・SSO・IP制限で確認すべきこと(ベンダーへの質問例つき)
社内マニュアルや顧客データを読み込ませて回答させるRAG型のAIチャットボットは、便利な一方で機密情報や個人情報に直接触れます。だからこそ、機能や料金の前に「セキュリティ要件を満たしているか」の確認が、導入可否を分ける最初の関門になります。


この記事では、確認すべき項目を ①第三者認証・コンプライアンス ②データ保護 ③アクセス制御・認証 ④運用・監査 の4カテゴリに整理し、そのままベンダー選定に使えるチェックリストとしてまとめました。

 

 

 

※ 本記事は2026年9月時点の一般的なセキュリティ要件を、公開情報をもとに整理したものです。要件の該当可否や最終判断は、自社のセキュリティポリシー・法務部門とご確認ください。

 

 

 

 

 

この記事の要点

まず確認すべきは第三者認証(ISO/IEC 27001=ISMS、プライバシーマーク)。「自社で安全と言っている」ではなく「第三者が審査した」証拠を見る。

データ保護の大前提は「入力データがAIの学習に使われない」こと。加えて暗号化・保存場所・削除ポリシーを確認する。

アクセス制御はSSOIP制限・ロールベースアクセス制御(RBACが要。誰が・どこから・どの文書にアクセスできるかを絞る。 

 

 

 

 

 

 

なぜ今、セキュリティ要件の確認が重要なのか

 

生成AIチャットボットの導入で最大の障壁になっているのは、機能や価格ではなくセキュリティ不安です。chai+のブログ「自社専用AIを最速・最安で作る方法 完全比較ガイド」でも、次のように指摘しています。

 

 

 

「企業のAI導入を阻む最大の障壁は『データセキュリティへの懸念(44%)』」

出典:chai+ ブログ「自社専用AIを最速・最安で作る方法 完全比較ガイド」

 

 

 

 

RAG型チャットボットは、社内文書・FAQ・顧客情報を検索対象として取り込みます。そのため「入力したデータが外部のAI学習に使われないか」「権限のない社員が機密文書を引き出せてしまわないか」といったリスクを、導入前に設計として潰しておく必要があります。

 

 

 

 

 

 

セキュリティ要件の全体像(4カテゴリ)

 

確認すべき項目は数多くありますが、次の4カテゴリで整理すると抜け漏れを防げます。

 

カテゴリ

主な確認対象

第三者認証・コンプライアンス

ISO/IEC 27001(ISMS)、プライバシーマーク、SOC 2、法令準拠

データ保護

暗号化、学習利用の可否、保存場所(リージョン)、保持・削除ポリシー

アクセス制御・認証

SSO、多要素認証(MFA)、IP制限、ロールベースアクセス制御(RBAC)

運用・監査

操作ログ、脆弱性診断、インシデント対応、SLA、委託先管理

 

 

 

 

① 第三者認証・コンプライアンス

 

ベンダーの自己申告ではなく、第三者機関の審査を通っているかが信頼性の基準になります。主な確認項目は次のとおりです。

 

確認項目

確認ポイント/ベンダーへの質問例

ISO/IEC 27001(ISMS)を取得しているか

情報セキュリティ管理の国際規格。質問例:「ISMS認証の登録番号と適用範囲を教えてください」

ISO/IEC 27017 に対応しているか

クラウド特有のリスクへの追加管理策。質問例:「クラウド固有の管理策への対応状況は?」

プライバシーマーク(JIS Q 15001)があるか

個人情報を扱う場合の重要指標。質問例:「個人情報の取り扱いに関する第三者認証はありますか」

SOC 2 等の第三者保証があるか

主に外資系で提示される統制報告書。質問例:「SOC 2 Type II レポートは開示可能ですか」

個人情報保護法・ガイドラインに準拠しているか

国内法令・業界ガイドライン適合。質問例:「個人情報保護法上の位置づけ(委託先か等)は?」

 

 

RAG導入の実務でも認証確認は推奨されています。chai+のブログ「中堅企業の法人向けRAG導入ガイド2026」では、機密情報や個人情報を扱う場合、プライバシーマークやISMS認定の確認が選定前に必要になり得ると整理されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

② データ保護

 

RAGは社内データを取り込むため、「取り込んだデータがどこで・どう扱われるか」を必ず確認します。特に重要なのが、入力データがAIの学習に使われないことです。

 

 

「入力したデータがAIモデルの学習に利用されない設定が可能かどうかは大前提として確認しましょう。」

出典:chai+ ブログ「中堅企業の法人向けRAG導入ガイド2026」

 

 

 

確認項目

確認ポイント/ベンダーへの質問例

通信・保存データが暗号化されているか

通信はTLS、保存データは暗号化が基本。質問例:「通信・保存時の暗号化方式を教えてください」

入力データがAIの学習に利用されない設定か

RAG導入の大前提。質問例:「入力データが生成AIの学習に使われないことは契約・設定で保証されますか」

保存場所(リージョン)と越境移転の有無

国内保管の要否は自社ポリシーで確認。質問例:「データの保存国と、海外移転の有無を教えてください」

保持期間・削除/返却ポリシー

解約時のデータ返却・削除の可否。質問例:「解約時のデータ返却・完全削除に対応していますか」

生成AI(LLM)提供元へのデータ送信範囲

外部LLM利用時の送信範囲とオプトアウト。質問例:「外部LLMへ送信されるデータの範囲と学習オプトアウトは?」

 

 

 

 

③ アクセス制御・認証

 

「誰が」「どこから」「どの文書に」アクセスできるかを絞り込むのがアクセス制御です。RAG導入ガイドでも、次の項目がセキュリティポリシー準拠の確認対象として挙げられています。

 

 

「部署や役職に応じて閲覧できるドキュメントを制限できるロールベースアクセス制御、SSO(シングルサインオン)対応、操作ログの取得・監査機能も、企業のセキュリティポリシーに準拠するために確認すべき項目です。」

出典:chai+ ブログ「中堅企業の法人向けRAG導入ガイド2026」 

 

 

 

 

 

確認項目

確認ポイント/ベンダーへの質問例

SSO(SAML/OIDC)に対応しているか

既存ID基盤と統合し、退職者アクセスも一元管理。質問例:「SAML/OIDCによるSSOに対応していますか」

多要素認証(MFA)が利用できるか

ID・パスワード漏洩時の被害を抑制。質問例:「MFAの対応状況を教えてください」

IPアドレス制限ができるか

社内ネットワーク/VPN経由のみ許可。質問例:「アクセス元IPの制限(許可リスト)は可能ですか」

ロールベースアクセス制御(RBAC)ができるか

部署・役職で閲覧文書を制限。質問例:「文書ごとに閲覧権限を部署・役職で分けられますか」

最小権限の原則で運用できるか

必要な人に必要な範囲だけ権限を付与。質問例:「権限の付与・剥奪の運用フローを教えてください」

 

 

 

 

 

 

 

④ 運用・監査

 

導入後に安全を維持し、万一の際に追跡・対応できる体制も要件です。

 

 

確認項目

確認ポイント/ベンダーへの質問例

操作ログ・監査ログを取得できるか

誰が何を検索・閲覧したかを記録。質問例:「監査ログの取得項目と保存期間は?」

脆弱性診断・ペネトレーションテストの実施

定期的な第三者診断の有無。質問例:「脆弱性診断の頻度と実施主体を教えてください」

インシデント対応体制・通知フローがあるか

事故発生時の連絡・対応の取り決め。質問例:「インシデント発生時の通知SLAを教えてください」

SLA(稼働率)・バックアップがあるか

可用性とデータ保全。質問例:「稼働率SLAとバックアップ方針は?」

委託先・再委託先(生成AI提供元含む)を管理しているか

サプライチェーン全体の管理。質問例:「利用中のクラウド・LLM提供元と再委託の管理体制は?」

 

 

 

セキュリティ要件チェックリスト(早見表)

 

ベンダー選定のRFP・比較表にそのまま使える早見表です。

 

 

カテゴリ

確認項目

ベンダーへの質問例

認証

ISO/IEC 27001(ISMS)

登録番号と適用範囲は?

認証

プライバシーマーク(JIS Q 15001)

個人情報の第三者認証はあるか?

データ

学習への不使用

入力データが学習に使われない保証は?

データ

暗号化(通信・保存)

暗号化方式は?

データ

保存場所・削除

保存国と解約時の削除対応は?

アクセス

SSO / MFA

SAML/OIDCとMFAに対応?

アクセス

IP制限

許可IPリストは設定可能?

アクセス

RBAC(権限制御)

部署・役職で閲覧制限できる?

運用

監査ログ

取得項目と保存期間は?

運用

インシデント対応

通知SLAと対応体制は?

運用

委託先管理

利用クラウド・LLMと再委託の管理は?

 

 

 

 

 

 

 

 

参考:chai+のセキュリティ対応

 

参考として、RAG型AIチャットボット「chai+(チャイプラス)」のセキュリティ対応を、公開情報から整理します(自社サービス)。

 

 

chai+ のセキュリティ対応(2026年8月時点・公開情報)

第三者認証:ISO/IEC 27001:2022(ISMS、登録番号 IS 541988)/プライバシーマーク JIS Q 15001:2023(登録番号 18820350(03))を取得。第三者評価サービス「Assured」のトラストページも公開。

 

データ保護:「入力データは学習に使われず、厳重に管理し、二次利用もされません」。顧客の要求に応じたデータの返却・削除にも対応。

 

アクセス制御・運用:多層的な認証基盤、SSO対応、IPアクセス制限に対応。ログ・監視、バックアップ、インシデント対応の運用体制を整備。 

 

※上記はchai+公開情報に基づく整理です。最新の対応範囲・登録状況は公式サイトでご確認ください。

 

 

 

よくある質問(FAQ)

 

Q.  AIチャットボット導入で最低限確認すべきセキュリティ要件は?

A. 第三者認証(ISO/IEC 27001=ISMS、個人情報を扱うならプライバシーマーク)、入力データが学習に使われないこと、通信・保存の暗号化、SSO・IP制限・RBACによるアクセス制御、監査ログの5点が基本です。

 

Q. 入力データがAIの学習に使われないか、どう確認すればよいですか?

A. 「学習に利用しない設定・契約が可能か」をベンダーに明確に確認します。外部LLMを使う場合は、送信範囲と学習オプトアウトの状況もあわせて確認しましょう。RAG導入の大前提とされる項目です(出典:chai+「RAG導入ガイド2026」)。

 

Q. ISMS(ISO 27001)とプライバシーマークの違いは?

A.  ISMS(ISO/IEC 27001)は情報セキュリティ全般のマネジメント体制に対する国際規格、プライバシーマーク(JIS Q 15001)は個人情報の適切な取り扱いに対する国内制度です。個人情報を扱う場合は両方の確認が望ましいです。

 

Q. SSOとIP制限はなぜ必要なのですか?

A. SSOは既存のID基盤で認証を一元管理でき、退職者アクセスの遮断や不正ログイン対策に有効です。IP制限は社内ネットワークやVPN経由のみに接続元を絞り、外部からの不正アクセスを防ぎます。

 

Q. 料金非公開や海外製ツールのセキュリティはどう見極めますか?

A. 認証(ISMS/SOC 2等)の有無、データ保存国、学習利用の可否、日本語での契約・サポート体制を確認します。第三者認証と保存場所を明示している製品ほど、比較・審査がしやすくなります。

 

Q. オンプレミスとクラウド、どちらが安全ですか?

A. 一概には言えません。オンプレは自社管理の自由度が高い一方で運用負荷が大きく、クラウドは認証取得済みのサービスを選べば高い水準を効率的に確保できます。要件(機密度・法令・運用体制)に合わせて選択します。

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

AIチャットボットのセキュリティは、①第三者認証 ②データ保護 ③アクセス制御 ④運用・監査の4カテゴリで確認すると、抜け漏れなく評価できます。要点は、「自社で安全と言っている」ではなく「第三者が審査した」証拠を見ること、そして入力データが学習に使われないことを大前提として押さえることです。本記事のチェックリストと質問例を、ベンダー選定にそのままご活用ください。

 

 

 

 

出典・参考(2026年9月時点の各社公開情報)

 

●    chai+ ブログ:中堅企業の法人向けRAG導入ガイド2026
●    chai+ ブログ:「自社専用AIを最速・最安で作る方法」完全比較ガイド
●    chai+(チャイプラス)公開情報(セキュリティ・認証)
●    情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)
●    プライバシーマーク制度(JIPDEC)
●    個人情報保護委員会
●    情報処理推進機構(IPA)

 

 

 

 

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