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AWS公式オープンソース「GenU」とは 〜業務で回る生成AIを、最短距離で社内実装するために〜 生成AIは「使う」から「業務に組み込む」フェーズへ

作成者: chai+広報部|Jan 14, 2026 3:49:44 AM

多くの企業が、生成AIの試行(PoC)に取り組まれています。

一方で、次の壁が立ちはだかります。

 

・社内データを扱えない/扱いにくい

・権限管理・監査・データやシステム統合が曖昧で全社展開できない

・現場の業務フローに入らず、個人利用で止まる

 

ここを越えるには、「個人の生産性向上」ではなく、「企業の業務プロセスに接続できるAI基盤」が必要です。

 

 

 

GenUGenerative AI Use Cases JP)とは

 

GenUは、AWSが公開している生成AIのユースケース集を備えたオープンソース実装です。

Amazon Bedrock等のAWSサービスを活用し、チャット/文章生成/RAG/画像生成など、業務利用を想定した複数のユースケースを1つのアプリとして提供します。

 

ポイントは「AIモデル単体」ではなく、企業利用に必要な部品(UI、運用、拡張、データ統合)まで含めて動く形で比較的容易に実装できること。

つまり、ゼロから内製するより、はるかに短期間で「社内向け生成AI」を形にできます。

 

 


 

GenU導入のメリット(経営・業務改革の観点)

 

1) スモールスタートで「実業務」に入れられる

 GenUはユースケースが最初から用意されているため、

「何を作るか」から迷う時間を圧縮できます。まずは小さく始め、効果が見えたところから展開できます。

 

2) RAGで「社内ルールに沿った回答」へ寄せられる

 汎用生成AIが苦手なのは、「社内固有のルール」や「最新の社内情報」。

RAG(検索拡張生成)を使うと、社内ドキュメント等を検索し、根拠を参照しながら回答を生成できます。GenURAGを含むユースケースを扱えます。

 

3) 現場の「定型化した型」を増やして、業務標準化に効く

 属人化している業務は、多くの場合「判断ポイント」と「文章作成」に滞留します。

GenUは、よく使うプロンプトや業務手順を“型”にして共有しやすい設計です。

 

 

RAG」や「一般的な生成AI」との違い

 

○一般的な生成AI(単体利用)

・会話・文章生成は強い

・ただし 社内固有の根拠に弱い(=誤りやそれっぽい回答「ハルシネーション」が混ざる)

・企業統制(権限/監査/データ境界)を別途設計する必要がある

 

RAG(検索拡張生成)

・社内ドキュメントを検索し、その結果を踏まえて回答を生成

・根拠に近い回答に寄せやすい

・ナレッジの更新が反映されやすい

 

GenU

RAGを含む業務ユースケースを、最初から動くアプリとして提供

・さらに、ノーコードでユースケースを増やして配布できる仕組み(ユースケースビルダー)も拡充中

 

 

 

具体的なユースケース(非エンジニア部門で成果が出やすい例)

 

1) 経営管理・企画:資料作成のドラフト作成自動化

 ・会議メモ→要点整理→ドラフト作成

・稟議書の骨子、KPIレビューコメントの下書き

・月次報告のたたき台(見出し構成+論点)

 

効果: 文書作成の時間短縮だけでなく、論点の抜け漏れを減らし、意思決定を前に進める。

 

2) 業務改革:問い合わせと手続きのセルフサービス化

 ・社内規程、申請手順、FAQをRAGで回答

・「誰に聞けばいい?」のムダを減らす

・属人化の解消(担当者が休んでも回る)

 

効果: 探す時間が減る。バックオフィスの負担軽減が早い。

 

3) コールセンター/サポート:ナレッジ検索+回答案

 ・問い合わせ内容を整理し、回答案を提示

・既存FAQの不足箇所を抽出し、整備を促進

 

効果: 応対品質が揃い、教育コストが下がる。

 

 

 

 

 

構築の仕方(「まず動かす」ための現実的ステップ)

 

ここでは経営・AX推進部門向けに、技術詳細を省きつつ「進め方」を整理します。

 

Step 1:対象業務を選ぶ

 ・最初の成功確率を上げるコツは、次の条件を満たす業務から始めることです。(クィックウィン)

・入力がテキスト中心

・参照すべき情報が社内にある(規程、FAQ、手順書など)

・成果が数字で測れる(工数、一次回答率、処理時間など)

 

Step 2:社内ドキュメントの整備(量より鮮度)

 RAGの品質は、モデルよりも投入する情報の整備で大きく変わります。

まずは「最新版の所在が明確」「更新責任者が決まっている」文書から始めるのがおすすめです。

 

Step 3:ユースケースの型を作る

 AWS公式ブログで紹介されているユースケースビルダーのように、

業務で繰り返し使う手順・観点・出力フォーマットをテンプレ化すると、現場定着が一気に進みます。

 

Step 4:段階的に広げる(部門→全社)

 最初は「問い合わせ」や「文書作成」など、波及効果が大きい領域から。

利用ログや現場の声をもとに、次のユースケースへ拡張します(作って終わりにしない)。

 

 

 

導入後に期待される効果(経営視点での整理)

 

効果1:間接業務の圧縮(探す・書く・整える)

 ・探す時間の短縮(ナレッジ即時アクセス)

・書く時間の短縮(ドラフト自動生成)

・整える時間の短縮(フォーマット統一)

 

効果2:業務標準化と属人化解消

 ・ベテラン依存を減らし、引継ぎ・教育を軽くする

・ルール逸脱の抑止(参照すべき根拠を揃える)

 

効果3AI活用を個人技から組織能力の強化へ

 ・現場のベストプラクティスをテンプレとして共有

・部門横断で再利用し、改善サイクルを回す

 

 

 

 

 

デフィデができること(GenU活用を「経営改革」に接続)

 

デフィデ株式会社は、AIの導入を「ツール導入」で終わらせず、

業務プロセスの再設計(BPR)とセットで成果につなげます。

 

・どの業務から始めるべきか(効果が出るユースケース選定)

RAGに入れるべき情報と整備方法(ナレッジ設計)

・型の作り方(出力フォーマット/判断観点のテンプレ化)

・定着設計(運用・KPI・改善サイクル)

 

PoC止まり」から抜け出し、現場実装→全社展開へ進めたい企業様はご相談ください。

 

 

よくある質問

 

QGenUは何から始めるのが安全?

A:まずは社外秘度が低いドキュメント(公開情報・一般手順書)でRAGを試し、運用ルールを固めてから段階的に範囲を広げるのが現実的です。

 

Q:現場が使わなくなるのが心配です。

A:最初から自由入力チャットだけにせず、ユースケースビルダーのように業務の型(入力フォーム/出力フォーマット)を用意すると定着しやすいです。

 

まずは「ひとつのテーマ」で、効果を数字にしませんか?

 

「社内問い合わせ」か「文書作成」のどちらか1つから始めると、短期間で成果を出しやすいです。

貴社の状況に合わせて、最短ルートの進め方をご提案します。